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教師も、もっと学ぼう 田中 博史

1 若手教師の増加に現場はどう対応するか
 ある研究会での若い先生との会話。
私 「わり算の等分除と包含除の違いを海外では意識していないところもあるんだよ」
若手教師 「等分除と包含除って何ですか」
私 「え…。ほら、わり算で何人に分けるか、何個ずつ分けるかって子どもに教えるでしょ」
若手教師 「あー、「人分け」と「ずつ分け」のことですね」
私 「そんなふうに区別してるんですね」
若手教師 「そうですよ。答えが「人」だと「ずつ分け」で、「個」だと「人分け」です。反対になるんです」
私 「え、そんな区別で教えているんですか…」
若手教師 「だめですか。でもわかりやすいでしょ」
私 「じゃあ、12人を3人ずつのグループに分けます。何グループできますか。という問題にしたらどうなりますか」
若手教師 「……」
 笑えないが、本当の話である。
 子どもたちがなかなか区別できないから、ともかくすぐに見分けがつくようにと、こうした機械的な区別方法を生み出すことに躍起になっているという。
 そして大人まで、その便宜的な言葉でしか理解していないというから、事態は深刻だ。
 東京をはじめとして、今、都市部ではものすごいペースで教師が若返っている。
 でも、彼らの学びたいという意欲は旺盛である。でも教育書は抽象的で難しいと彼らは言う。
 そういえば、算数教育の用語辞典というと、やたら難しいことが満載。
 実は、私も学会の用語辞典を編集している立場だが、確かに難解な語句が多く、読んでいるだけで疲れるという若い先生の話はわからなくはない。
 そこで、先輩である現場の先生たちが若手教師向けの用語辞典をつくったらどうなるだろうかと考えた。
 それが、今回の企画である。

2 本当に力のある人は、やさしくわかりやすく説明できる人

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